瀬戸内少年野球団

主演:夏目雅子の遺作となる作品。原作は、作詞家で作家の阿久悠。

面白いかといわれれば、うーん、と傾げたくなる作品ではある。
ただし、年寄り受けはよさそう。

5点。 

戦後間もない時のお話。野球がメインではなくて、この作品では野球は補助的役割をはたす。

終戦直後から流入するアメリカ文化とそれに戸惑いつつも、生きていく子供達が中心に描かれています。

主演の夏目雅子は、これが最後の作品。
死んだ者は、美化される傾向にあるが、この人もその一人だとあたしは考える。
とはいっても、美化されるに値する人であることは間違いない。

清純派女優という肩書きがあるが、この人も清純派女優に属するか。
なんつーても、透明度が高い清純さが映画から伝わってくる。
この映画では、小学校の教師役を演じているが、当時の教師と言えば、聖職として扱われる職業。
イメージとしてもあってるんだろうね。

夏目雅子を色でたとえるなら、白。
その対極に位置する役柄が、なかなか復員してこない旦那(郷ひろみ)の弟で、チンピラの渡辺謙。
ギラギラした黒さをかもし出し、そのキャラクターが夏目雅子をいっそ引き立てているようにうつる。(おそらく意図的な狙いがあってのこと)
が、旦那の郷ひろみがいただけない。
アイドルっぽさが抜けておらず、ひとり浮いた存在に映ってしまう。

で、子供達なんだけど、子供特有のいやらしさがあんまなくて、これはよかった。
名前がちょっとわかんないけど、妙に演技がうまい子供がいて(今となっては、もう十分大人のはずだけど)、すっぽりはまっていて、ちょっと関心。

全体的な印象としては、話の中にいろんなものを詰め込みすぎて、訴えたい事ってのはなかなか見えてこない。
当時の雰囲気を思い出す、、、そんな作品なんだろうな。
だから、年寄り受けしそうと書いた。

まー買ってまで見る必要はないけど、夏目雅子を知らない人は一度は見ておいていいと思う。
日本にはこんな女優さんもいたんだと。