勝ち馬に乗る

「勝ち馬に乗る」という言葉は、どうも日本語としては存在しないらしい。
いや、「勝ち馬に乗る」という言葉が使われている以上、存在はしているのだけど、辞書には載っていないと言ったほうがいいのか。

意味合い的には、「長いものに巻かれろ」という言葉に近いと思うのだけど、「長いものに巻かれろ」という言葉の意味は、権力者に逆らうなという意味合いが強い。

「勝ち馬に乗る」という言葉を考えると、勝ち馬とは競走で勝つ馬ってことだね。
乗るのは当然ジョッキー。
あわせて考えると、最も勝ちやすい強い馬に乗れば簡単に勝てるよ、ってことでしょ。
競馬からくる言葉だと思うのだけど、それは違うって言う人がいれば教えてください。

英語ではget on the bandwagonというらしい。
意味合いは、優勢側につくとか、時流に乗るとかそういう意味らしい。

さて、ここで使う「勝ち馬に乗る」という言葉を定義すると、get on the bandwagonと同じように、優位な側に立つ程度でいいんだけども、人の心理として、負けるよりは勝つほうが良いに決まってる。
二者で勝敗を争っている場合、勝ちそう側に味方する心理が働く。これは利益を享受するという意味合いだけでなくて、心理的に勝利を味わいたいという考えが根底にあると思う。

昔、信長の野望Onlineというゲームをやっていたけど、隔週で敵対勢力と合戦をしていた。
初期の頃は、負けが若干込む程度だったのだけど、だいたい戦力としては均衡していた。
少し時が経過すると、私が所属していた勢力は、チームワークが敵対勢力よりも上まることがおおくなって、合戦に勝つことが多くなってきた。
そこで起きた現象は、私が所属していた勢力に、第三者とも言える勢力から多くの人が移籍してきた。
こうなると、戦力としては自勢力が相手を大きく上回り、結果として相手勢力は滅亡してしまったそうだ。
最後が「そうだ」と伝聞なのは、その時にはこのゲームを辞めていたから、人から聞いた話だからなのね。

時はさらに経過して、私が所属していた勢力は、領土こそ多いものの、移籍してきた多くの人達は、合戦を求めてどこかに去っていたそうだが、新しい合戦が起こった時、移籍して去っていった人達は、今度は敵勢力として現れることになる。
それは何故か、敵勢力のほうが圧倒的に戦力が整っていたからで、まさに勝ち馬に乗るという状態だったわけだ。

最近の2chを観てると、この勝ち馬に乗るという言葉が思い浮かぶ。
近年で言うと、小泉->安倍->小沢(民主党)といった流れが見て取れる。
小泉->安倍の時、すなわち小泉の純ちゃんが任期満了で総裁職を下りるとき、次期総理は安倍ちゃんが最有力となっていたわけだけど、その時の安倍ちゃん期待論は今となっては信じられないぐらいに多かった。
(世論よりは、麻生ローゼン閣下待望論も強いんだけど)
ニュー速+なんかでは、安倍待望論が主を占めていて、民主党?あのお笑い政党がなに???みたいな空気だったのが、参議院選挙の前あたりから、民主党支持をにおわせる書き込みが多数を占める感じに。
このことは、民主党工作員の仕業だなんていってる人もいるけど、参議院選挙が終わった後も、民主支持、安倍批判が主を占めて今に至る。

なんていうか、勝ち馬に乗りたい人多すぎやしませんか?
その勝利はおまえの手柄でもなんでもないぞ?

利益共有というより、精神的利益だけで動く輩はどうも、お馬鹿さんに映って仕方ない