ネット世論と記者クラブメディアと – 今日もゲンダイは元気です

あまりこのBlogでは政治のことを書かないと決めているので、やれ政局とか、民主党代表選の勝敗について触れるのではなくて、それらに関する報道について言及していきたい。

民主党が代表選やる、そして小沢が出るという時点で、私は「はぁ?」という感じで見守っていたわけだが、結果としては地方票の圧倒的な差で菅直人が勝利した。しかしその報道過程において不思議な現象を見ることとなった。
新聞・テレビでの支持は圧倒的に菅直人によっているが、ネットメディアは小沢一郎に支持がよっていたのである。もう少し視野を広げると、週刊誌などの非記者クラブメディアを見る限り、小沢一郎支持の声が大きい。であるから、分けるとするとネット世論or新聞・テレビではなくて、記者クラブメディアor非記者クラブメディアという構図が正しい。

熱烈な小沢応援団を紙面から醸しだす日刊ゲンダイ

こんなに応援したのに

最悪だー

本日もネタを提供していただき、ゲンダイさんには感謝の念が絶えません

なぜこのような現象を生んだのかの考察は長くなるので more

ネットメディアおよび雑誌メディアの自己考察では、記者クラブメディアは小沢一郎が嫌いだという説がある。実は小沢一郎は記者クラブメディアが嫌うことをかなりしているため、菅直人が内閣総理大臣を続けるほうが都合が良いという論であるが、まぁまぁそういう事もあるのだろう。
ネットメディアに登場する評論家・コメンテーターの話を見ていると、記者クラブメディアが小沢一郎を攻める口実となっている「政治とカネ」についてはさほど問題視しない。逆に言えば、問題視しないが故に記者クラブメディアには登場しないとも言えるのではないか。

新聞の論評がそのまま世論に反映されるとは思わないが、少なくとも今回の結果を見る限り、民主党党員・サポーターと記者クラブメディアが報じる「世論」というやつは相関関係が強い。一方で、ネットメディアでの調査は、記者クラブメディアが行う調査よりも大規模には出来るのだが、そもそも投票権を持つ党員・サポーターと相関関係が低いという結果になる。

私が見た感じでは、確かにネットメディアでの支持調査では選挙戦が進むにつれ、小沢一郎が支持を増やしていて、割合としては25:75ぐらいの結果となっていた。しかし、設問について考える必要がある。設問は、菅直人か小沢一郎かの二択である。では、「どちらでもない」という選択肢を追加した場合はどうだろうか。この設問を設定した結果は私は一例しか知らないので、その一例だけで語るが、結果は菅直人5%、小沢一郎20%、どちらでもないが残りという結果だ。要するにどっちでもないというのが大多数を占めている。

実際のところは、明確に両氏のどちらかを支持するという層は、ネットメディアにはほとんどいなかったと思ってよいのではないか。

もう少し深く考えていくと、ネットメディアに調査に呼応する層はどのような層か?という事を考えていくと、どちらかと言えば若い層に偏る。記者クラブメディアが世論調査に使うRDD方式では、基本的には固定電話に電話をかける。また調査時間は夜とは限らず日中に行われる事も多々あるそうだ。仮に日中に調査が行われていたとすると、記者クラブメディアの調査結果は、固定電話を持ち、日中に家にいる層のデータが出てくるということになる。そうなれば、ネットメディアの層とは重複するところが少なくなってくる。(最近の若いやつは固定電話なんて持ってませんよ。持ってても出ないこと多いですよ。さらに日中家に居ませんよ。居るのは自宅警備員ぐらいですよ。でもそんなやつは電話に出ませんよ。)

ネットメディアの調査と選挙結果が異なるというのは、今回までの乖離ほどでないにしろ今までもあったわけだが、ネットメディアでは強くバイアスがかかる傾向にあり、投票行動を行う層とネットユーザーの層の乖離が激しいという現実がある。

ネットユーザー層(携帯ユーザー層を含む)と投票行動を行う層が近づいていかない限り、今後も同様の事なり、ネットメディアの調査が意味のないものとして認識されていくのは忍びない。これを改善していくには、せめて国政選挙、そして地方選挙に若い人がどんどん参政していくべきなのだ。