2011年初の朝生が久しぶりに活性だった件

いつもより長い放送時間(約4時間)で、やってた朝生を全部見ましたが、新たな試みもあり、新たな発見もあり、なかなか楽しめるものでした。今回は、「激論!萎縮する日本~行き詰まりからの脱却~」をテーマに議論がされたわけだけど、記憶の範囲で感想を書くとにします。

開始1時間は政局話

 午前1時半からスタートした番組ですが、2時半頃まで政局話が中心。やれ小沢グループがどーのこーの、前原グループがどーのこーのと、続いていくわけですが、東浩紀氏に話が振られたとき、「政局話したってどうしょもなくね?建設的な話にならないでしょ」と発言するも、やはり政局話が続いていく。
 若いパネリストは、もう政局話はウンザリしてるから、政策の話しようよという意見を出すが、そこは司会者の田原総一朗氏が自分が言いたいこと終わらせてから、政策の話をするんだ!と意気込んでいたのかはわからない。結論から言えば、時間的に次のテーマへ移るまで1時間ほど小沢政局の話が続いたわけだ。

 今回からtwitterの意見を集計して報告するという仕組みを導入した結果(詳細は後述)、6割近くがもう政局話を飽きたからやめろという意見。つまるところ、既成メディアは「政治の話ニアリーイコール政局話」と捉えがちとなんだけど、若い層を中心に発達したメディアリテラシーに照らし合わせると「政治=政策」であって「政策実現のための政局」と捉えている。その意識の差が顕著に現れた事例なんだと思うわけだ。

twitter導入は今回の失敗を活かして次に繋がるのか

 さて、今回から導入されたtwitter連動と称したもの。具体的には、テーマごとに司会の田原総一朗氏が視聴者に設問を設定し、番組が用意したアカウントに意見を投げる。そしてそれをKDDI研究所謹製の集計システムにかけて番組中に集計結果を報告するというもの。

 結論から言えば、失敗だったわけだが、前進と言えば前進とは言えるだろう。要するに、FAXや電話とほぼ同じシステムでなんら真新しさを見いだせないシステムになってしまったわけで、これにはtwitterを理解しているパネリストからも「ちがうだろ」という意見が続出。
 東浩紀氏が「スタジオに無線LAN、有線LAN引いて、後ろのスクリーンにハッシュタグを流せば万事解決。この不毛な1時間(小沢政局話)を止めることが出来た」という。この意見にはほぼ全面的に賛成するし、それぐらいやって初めてtwitter連動をうたっていいと言える。

 視聴者からの反応も、twitterを理解していないシステムだと不評だったわけで、その事は番組中にパネリストにも伝えられる。

 番組スタッフを辛うじて庇う事ができるとすれば、20年以上同じスタイルで続けてきた番組である。いきなり新しい試みに対して万全の体制が引けるかというと、それはそれで難しいだろう。どれぐらいのスケールで人員が必要になるのか、どれぐらいの反応が来るのかとデータもなしに予測するのは難しい。
 幸い、方法についても改善点が指摘してもらっているのだから、このあたりは次回に期待することにしよう。

ノビーとモリタクのプロレスが新鮮だった件

 昔の朝生はよかったなー、と懐古厨的な発想でこのプロレスを見ていると、なんだか微笑ましくなる。ノビーこと池田信夫とモリタクこと森永卓郎のプロレスである。この2人は経済評論家枠で呼ばれているとおもうのだけど、事あるごとに意見が対立。モリタクがなにかほざけば、ノビーがフザケンナと声を荒らげる。ノビーが何かを言えばモリタクがそれは違うでしょと田原総一朗に同調を求める。

 昔の朝生は、いつ喧嘩が始まってもおかしくない人たちが集まっていた。その対立構造はイデオロギー対立だったこともあれば、大枠で見れば主張は同じでも立場が違うため対立といったなんとも活字プロレス的な何かがそこに存在した。
 だが今はどうだ。喧嘩なんてめったに起きない。なんともおとなしくなったものだ。

 今回のノビーとモリタクのプロレスは、かつての朝生を見ているようで、嬉しくもあり、そして論じている事の内容が頭に入ってこない不合理さを感じざるをえない。

 経済評論家という肩書きを持つ人は多々いるけども、その枠組みの中で意見集約がされているわけではなく、大きな対立がある。それぞれの考え方、データの評価方法、優先順位等々で意見が割れるし、学者先生寄りのスタンスの人もいれば、実業界寄りのスタンスの人もいてその枠組の広さは広大である。

 一度、経済評論家だけを集めて議論を戦わせる場を設けてみてはどうか。さぞ楽しいロイヤルランブルが見られるのではないかとココロ踊るものである。

本当にどうしょうもない政治家というか片山さつき

 与党時代の片山さつきはそれなりに評価するところもあったのだが、野党に転落してからは「確かに駄目な野党」に染まりきっていると感じざるを得ない。「確かに駄目な野党」とは何か。批判しかしない、建設的な意見を言わない、具体的な代替政策を提示しない野党を指す。番組中も事あるごとに民主党が駄目という話にすべて結びつけていく。逆に言えば民主党が駄目という意見に結びつかない話には乗ってこないわけだが。

 1時間の無益な時間(小沢政局話)が続いた一因であることは間違いがない。

 政治家にはパブリックな場所では建設的な意見と具体的な政策の話をしてもらいたいものである。

既成メディアと自己規制とか

 けっこう長く続いたテーマだったと思うが、現在頭の片隅に追いやられて、具体的にどのような話がされたかというのが思い出せない。だいたいの話の内容はパネリストの面子から推測できるのだが。
 上杉「記者クラブが~」
 田原「コンプライアンス部が~」
 もう思い出せない。

なんか4時過ぎぐらいから都条例の話ししてたよね

 例の漫画規制と言われる都条例のお話。東浩紀氏が言うには「対立構造が間違った方向に進んだよね」ってお話で、規制派vs反対派で反対派が掲げるスローガンが「表現の自由を守れ」はもう駄目だろうという意見。表現の自由を脅かすのは問題だが、オタクが大好きなエロコンテンツがあったとして、オタクはそれを守りたい。規制派は視界に入るのも嫌だという意識対立のなかでどのように住み分けをするかというところに議論を持っていくべきとしている。
 この氏の意見は、別の所でも見ているので、特に真新しい意見でもないので、とりわけ新鮮さがあったわけではない。

 むしろこのテーマの時、真新しさを感じたのはモリタクとカツマーの意識の差だ。

 東浩紀氏が思想地図β vol.1中にあるイラストを提示したときのお話。(このページ2枚目のイメージ http://gaagle.jp/gagazine/print.php?kiji_id=3211)カツマーが「私子供いますけど、これは駄目ですね」と嫌悪感を示すと、すかさずモリタクが「たったこれだけで?秋葉原行けばもっとすごいのいっぱいありますよ」と反応する。
 カツマーはPCオタである。モリタクは2次元大好きないようである。濃度の違いはあれ、同じ秋葉原文化圏に属するオタであるが、相容れない姿はとても微笑ましくうつるものである。

宮崎哲弥待望論

 twitterのハッシュタグ#asanamaを見ていて思ったのが、かなり宮崎哲弥待望論が強いということ。朝生における田原総一朗氏は司会者という立場にいるが、実際のところ司会者というよりは、自分が言いたいことを言ってしまう、他の人が発言中にも関わらずだ。昔はもっとヒドかったのだが、それでも司会進行という立場には向かない人である。
 司会進行はどちらかと言えば人畜無害で、議論をリード出来る人間があっている。

 かつて1だけ、田原総一朗が朝生を休んだことがあって、その時司会代行をしたのが宮崎哲弥氏だ。というか伝聞なので「らしい」というのが正確なのだが。
 聞き伝えによれば、宮崎哲弥氏の司会ぶりは田原総一朗氏とのそれとは違って、自分をあまり表に出さず、パネリストの意見をしっかりと聞くというスタイルが好評だったようだ。
 私はその回を見たことがないので、一度見てみたいという気になる。

 次期朝生司会者最有力候補として名前も上がる宮崎哲弥氏であるが、本人は否定している。否定というのは、候補に上がっているという事を否定しているのではなく、単にやりたくないと言っているという意。実際のところ田原総一朗氏が番組を降りる気はさらさらないだろうし、番組側も降ろす気まったくないだろう。

 昨年末、ニコ生に宮崎哲弥氏がゲストで出た。堀江貴文の満漢全席という番組だったが。その時の宮崎哲弥氏は、今後ニコ生で番組を持つことに前向きな姿勢を示した。仮に宮崎哲弥氏がニコ生で番組を持つということになったら、私は見るだろう。是非とも早期に実現してもらいたいものである。

まとめ

  • twitter連動は次回に期待しよう
  • 政局話は程々に
  • 今一度田原総一朗を休ませてみよう