PS3にCD-KEYがつくようになるかもしれないというお話

出展:hothardware.com
http://hothardware.com/News/Sony-May-Use-Serial-Keys-To-Secure-NextGeneration-PS3-Games/

要するに海賊版対策という事らしいが、やり方によっては中古販売対策にも十分になり得るよね。

PCゲームは昔は必ずと言っていいほど、CD-KEYが付属していてそれがないとインストールが出来なかったわけであるが、最近ではCD-KEY付いてないことも多かったりする。代わりにメディアチェックが入っていたりするわけであるが、CD-KEY付けたからって、海賊版対策が万全になるかっつーと、そんな事はまったくないわけで、それはPCゲームの歴史が証明しているわけ。
もちろん一定の効果はあるであろうが、海賊版よりも中古市場のほうがダメージが大きいと思える。

海外の中古市場のルール的なものがよくわからないのだが(知っている人がいたら教えて欲しい)、現状の日本では中古販売市場から上がった利益がパブリッシャーやデベロッパーに還元されていない。
これは、かつてゲームメーカー側が中古市場を問題視した際に、中古販売の組合から「一定の額払うようにするよ」という提案を蹴って、裁判をした結果、負けてしまったという経緯があり、その流れで現在に至る。
ただ、国内の中古市場も賑わっているかというと、そうでもなくてゲーム業界全体の売上が減少している中で、中古販売を専門にしているとこはどこも苦しい経営状態になっている。現実的に、昨年には大手の中古販売チェーンが倒産している。

CD-KEYの紐付けルールによって、だいぶ中古業界に与えるダメージが大きさが変わってくるわけだが、最もらしい情報を整理すると、

  1. 初回起動時にPSN接続必須
  2. PS3本体のIDと紐付けされる?
  3. 5 limited Activation

って感じのようだ。紐付け情報はサーバ側で一括管理しないといけないわけなので、初回PSN接続必須なのは確実。2番目のPS3本体のIDと紐付けのところはちと怪しい。PSN IDと紐付けなのかもしれない。で、さすがに1回しかアクティベート出来ないとなると、それはそれで正規ユーザーも困ってしまうので、3番目の5回まではアクティベート出来ますよっつー案が主流のようだ。

これ以外の話は現状出ていないようだが、もう少し細かいところを考えていくと、常時認証のためにPSN常時接続が必須、なんてことも考えられる。この場合、PSNがメンテナンスだったり、サービスダウンすると、ゲームが遊べなくなるという、なんともリスキーな事になるので、さすがにこれはやらないだろう。そのためのコストがけっこう半端ない事になりそうだし。実際に同様のことをした、UBIのPC向けプラットフォームであるUPlayではサービスインと同時にサービスが停止した。お陰さまで、PC版のアサクリ2を発売日に買ったのに、遊べねーじゃねーかよっつーユーザーからのブーイングにお答えして、ゲーム1本やるから許してとUbiから謝りがあったと記憶している。(ちなみにもらったPC版のトム・クランシーのEndWarなるRTSはとってもrubbishだったぞ)

さて、PS3の新規タイトルにCD-KEYが必須になったら当然、中古市場にダメージが起こるよねというお話であるが、先例であるPCゲーム業界ではどうなっているかというとエロゲー市場と非エロゲー市場でわける必要がある。マーケット構造が大きく異なるからだ。
まず、非エロゲーマーケットを見ると、中古PCゲームは賑わいをみせていない。どころか、壊滅状態と言っても過言ではない。近年のPCゲームタイトルはオンラインアクティベーション必須なタイトルが多く、中古市場で流通させることが困難なのだ。まぁーそれでもユーザーから仕入れるソフマップのような店もあったりするが、それは不勉強なのか、それでも買うユーザーがいるからなのか謎であるが、絶対的な流通量は少ない。そもそもPCゲームの場合、店舗販売からダウンロード販売にシフトしていっているからでもある。ちなみに、北米ではPCゲーム流通が、金額ベースで店舗販売よりもダウンロード販売のほうが上回ったというデータもある。世の中の流れはダウンロード販売なのだよ。

あまり今回の話では関係ないのかもしれないが、エロゲー市場についても言及しておこう。エロゲー買わないし、やらないので、聴き伝えられているところを整理して書くと以下のような感じになる。
エロゲーのコピープロテクトは、メディアチェックが主流で、CD-KEYが付属する例は少ないらしい。ゲーム発売日には、未開封の中古品が中古店の店頭に並ぶという一見異常な状態が、いつもの光景。
これは、店舗別にコレクターズアイテム的な特典がついてくるためで、全部かき集めては1本だけ残して後は中古店に持っていくというのが当たり前になっていて、ある種販売数の水増し的な効果を与える。しかし結果としては新作は1週間と言わず発売日だけで売り切ってしまってそれ以降の新品での販売はほぼゼロとなる。あとは中古市場で流通していくだけという流れになる。要するに利益の先食いのような事だ。

さて、話をPS3に戻そう。海外のユーザーの感覚はよくわからないが、どうやら国内のユーザーは中古市場は結構大事らしい。PSP Goの失敗の要因の1つが、「ゲームを中古屋に売れねーじゃん」という理由。私はこのポジションをとらなくて、たまに中古で古いタイトルを漁るが、ゲームは売らないというスタンスをとっているので、同意出来ないところではある。なので、中古マーケットは潰れてしまえ、代わりにダウンロード販売で古いタイトルは流通させろというのが、私の意見である。

ゲーム好きでゲームが無くなって困ってしまう人は、パブリッシャー/デベロッパーに利益が還元されるように、正規品を新品で買いましょう。