2011年2回目の朝生の感想文

忘れないうちに、朝生の感想を書いておこうかと思う。
今回も、けっこうgdgdな展開であったが、議題設定とパネリスト設定とミスマッチが生じていたと思う。
いくつかの議題を設けず、1つの議題に絞って討論したほうがいいだろう。いい加減、気づいて欲しい。

以下、感想。

開始、エジプト情勢の話に軽く触れるが、今後どうなるかちょっとわかんないねで終わる。

デフレの話やら、雇用の話。

まとめると、

  • 一括雇用をやめるには企業の上が変わらないといけないね
  • 組織の叩き上げがトップに来るのが当たり前という構造はよろしくない
  • 組織には外部から血を入れることによって多用な経験を持つ人間で構成される組織となり、そういう組織こそ強くなる
  • 日本という国は長く続けることが(会社員としてだけでなく、社会全般的な視点でも)いいことだという雰囲気が蔓延しているが、そうではない

という感じ。デフレ対策のテクニカルな話には踏み込めず。
まぁーテクニカルな話は専門家だけを揃えてやったほうがいい話ではある。

で、話の中で、日本人の若者はなぜ問題に対して立ち上がらないのかという話になった。これに対する意見は、様々であるがいくつか挙げると

  • twitterやらなんやらで小言は言うけど、具体的な行動には移さない
  • 具体的な行動の仕方がわからないから、立ち上がれない
  • 立ち上がるだけのパワーがもう存在しない
  • そもそも、日本国に重大な問題があると認識していないから立ち上がる必要性も感じていない

と温度差があるわけだ。

この話は個人的に面白くもないので、深くは言及しない。

突如と日の丸・君が代の話になる

パネリストの面々からすると、この話に食いつくのは、金美齢氏、猪瀬直樹氏(まぁー話し振られたからだが)、竹田恒泰氏あたり。その他のパネリストは、どうでもいい話として多くを語らなかった。
見ていて思ったのは、ある世代(たぶん全共闘とかそれより上の世代に強いのだと思うが)より上の世代は、日の丸・君が代に対して、シンボル以上の意味合いを持たせたい、または持っていると考えていて、若い世代についてはシンボルでしかないと考えているということ。この世代間の意識の差が、若い世代から見ればアジェンダ設定としてどうなの?という事になっているように思える。

なので議論としては一部では盛り上がっても、時間の無駄と感じる視聴者が多かった。私としてはそれはそれで多少は重要な問題ではあるけども、今回のパネリストで話す内容ではなかったと感じる。

4時台の堀江貴文、中国やら北朝鮮が日本になんかせめて来ないって論

少々どころか驚いた話であったが、もしも堀江貴文氏が本気でそう思っているなら、かなり危険水域に達した考え方である話が展開された。過去にも似たような話は出ていたが、改めて聞いてみて「それはないわー。現実世界から飛躍しすぎた話で、認識不足」という印象を強めた。
どういう話かといえば、「仮に日本が軍備を0にして、日本から米軍が撤退していても、中国や北朝鮮が日本に攻めてくることはない。」という話。その根拠は、仮に中国が日本から尖閣諸島を軍事的に強奪しても、メリットがない。むしろデメリットとして、世界が黙っていないし、国連も黙っていない。
もうひとつの仮定として、「沖縄が中国に占領されても、中国が沖縄を統治することは困難であり、メリットがないため、沖縄が中国の領土になることはない。」

この時点で、ツッコミどころ満載ではあるのだが、さらに「中国に尖閣諸島をあげてしまったところで、日本にとってデメリットなどない。漁業権なんて中国人に金払えばなんとでもなる」と、これまたおかしな話を展開されて、唖然としてしまったわけだ。

一応簡単にツッコミを入れれば、中国にはメリットがあって尖閣諸島の領有権を主張しているわけで、なんもメリットがなければ、領有権を主張するわけがない。そこに資源があるから、領有権を主張するのだ。漁業権の話も、なんで日本の排他的経済水域をわざわざ金払って漁業権を買わないといけないか。意味が分からない。

世界が黙っていないの下りは、非常に認識不足。侵略国が中国だとしたら、中国には世界を黙らせるだけの力がすでに存在している。少なくとも国連安保理では常任理事国として拒否権を行使できる立場にある。世界が、世界地図から日本国がなくなっても、なんら問題ないと合理的に考えた場合、日本国は消滅する。

中国が沖縄を統治するという話は、「出来る」「出来ない」で言えば、「非常に困難で出来ない」という話で、仮に統治しても永続的に統治不可能だという話であった。それはそうだろう。一時アメリカ人であった沖縄人も今では、日本人である。その沖縄人に、君たちは明日から中国国民であると言われても、反発しか起きないだろう。だが、その反発によって血が流れるという想像は出来ないのだろうか?

堀江貴文氏は番組中に言及しなかったが究極的には、世界同一政府的な発想が根底にあると考えられる。イマジンの世界に近い。
この手の話は1国だけではだめで、かなりの数の国が同一の議論を同時に進めないといけない話であり、日本国の未来を語る場では、議論がかみ合わない。
だが、私の感覚では世界同一政府はありえないと、ユーゴスラビアを思い出した。つまるところ、人種やら宗教やらなんやらのコミュニティの集合体が国家を形成し、コミュニティ間で対立が起きれば、国家は分裂していく。歴史的にコミュニティ間が対立が起きないということは絶対ありえない話であり、従って「宇宙人が地球を攻めてくるから、地球人はひとつにまとまらないとだめだ」まで行き着かないと、世界同一政府は存在できないというのが私の意見である。

グランドデザインのない議論は意味を成さない

最後に長野智子氏が良い事を言った。30年後、40年後のグランドデザインがない、見えないのに、道筋の話をしても意味が無いという話。まったく正論で、今回の朝生で一番よかった発言ではなかったかと思う。4時15分になって、一番良かった発言がようやく出るというのもどうかと思うわけだが。

理想とする国家像が各自見えていないところで、議論がなされている。それ故に議論が今ひとつ咬み合わないとう状況になるという、いつもの朝生であった。

最後にtwitterはどこへ行った?

パネリストの半分ぐらい?はtwitterのハッシュタグ #asamadetv を見ていたようだ。その人達は、TLを見て話の流れを変えないといけないなと認識していたと思う。現に東浩紀氏は積極的に議論を変えようと発言したが、肝心の司会者である田原総一朗氏はいつもの調子である。
結局最後にTLに流れた意見を発表するという、それじゃ今までの電話・FAXと変わらんじゃないかという次第である。リアルタイムの意見が番組の議論に反映出来るようにするのが今後の課題だろう。
そのためには、司会者交代しないと駄目だという意見を締めとさせていただきます。