自炊代行提訴についての雑感の雑感

 先日7人の作家が自炊代行業者に対する提訴の会見を行なっていて、ニコ生でも中継されていたわけですが、タイミングが合わなくてタイムシフトでもまだ見ていない状況な私です。こんにちは。

 twitterの私のタイムラインでは、どちらかというと作家さんの方に否定的な意見が多かったように見受けられます。このブログでも何度か電子書籍周りの話は書きました。twitterでもたまにそんなことつぶやいてました。ですが、今回の提訴にあたり特にツイートをするわけでもなく、ブログになんか書くという事をしておりません。なにせ、会見見てないから、何を行ったのか伝聞で伝わってくるだけで、正確なところを把握してませんので。なので今回の提訴については、特にコメント無しを貫こうかと思います。(今さら会見見ても、タイミングがズレてるよね感が強いので)

 そんな私ですが、なんでまたこのタイミングで自炊代行の話を書こうと思ったかというと、アゴラに面白い記事が出ていたからなんです。それがコチラ

自炊代行提訴についての雑感 — 玉井克哉
http://agora-web.jp/archives/1416605.html

そんなに長い文章でもないし、要約する必要もないので、各自アゴラに見に行って下さい。
感想としては「なるほどな」という感じ。

法的な部分の問題点は福井先生が仰っている通りで、そこに反論の余地はないでしょう。
権利者が正当な権利として、権利を主張するのも間違いではないでしょう。
(会見の中で、装丁がどうのこうの言った人がいるらしいが、自炊代行業者の問題の本質はそこではないし、会見見てないからどういう流れで言ったのかよくわからんから、その点はスルー)

さて問題は(法的な部分を抜きにして)自炊代行業者がビジネスになるとふんだと言う事は、そこに需要があるからとふんだわけです。その需要を支えている欲求はつまるところ、「読者が制約なく本を読みたい」というもので、ここで言う誓約とは読む際に端末が固定されていたり、引用したいのにコピペ出来ないとか、そういう類のものと考えて下さい。

今年は電子書籍元年と言うことになっていますが、蓋を開けてみると「始まる前から終わってた」「で、いつはじまるの?」という状況じゃないかと思います。つまり、品揃えとか、制約が厳しいとかと言った消費者の要求するレベルに、出版社を始めとするコンテンツホルダー側が答えられなかったという現実があるわけです。

消費者欲求として、「PCでもiPadでもiPhoneでもandroid端末でも端末に依存せずに購入したコンテンツを見たい読みたい」というのは決してなくならないでしょう。そして現実として端末依存を避ける最適な解が自炊という事になってるわけです。

「違法な自炊代行業者を無くすには?」の問の答えは「消費者が満足するサービスをコンテンツホルダーが提供する」になります。

では、私が満足するレベルの電子書籍サービスとはどの程度のものでしょうか。ここからは個人的なサービスレベルの話ですので、一般の人との乖離が見られるかもしれませんがあしからず。
※ 雑誌といわゆる書籍では、求めるレベルが異なりますので、ここはいわゆる書籍に限った話になります。雑誌のほうは求めるサービスレベルがぐっと下がります。

1.端末非依存は必須
 iPhoneアプリ形式とかもってのほかで、馬鹿じゃなかろうかと思うわけです。購入した端末でしか読めませんなどとほざくサービスもうんこ過ぎます。PC→androidへの移行は有料ですとか言われると、靴を脱いで投げつけたくなります。PC→PCへの移行が有料という例もありましたね。あほかと。

2.サービスの続く限り再ダウンロード保証
 購入したコンテンツのダウンロードに期間設定されていると、なんだかなーって思うわけです。再ダウンロードが必要な場合を想定したとき、端末のデータが吹っ飛んだとか、端末が壊れたとかそういう事態に陥ってたりするわけですが、それはすぐにやって来るわけではなく、忘れた頃にやってくるわけです。

3.サービス停止の心配をしなくていい
 これはちょっと語弊があるかもしれませんが、どんなサービスでもいつかは終わるものです。それが近い将来なのか遠い将来なのかという話で、遠い将来の話はとりあえず置いておきます。
 一方で今年立ち上がってきたサービスの潜在的利用者を見ていると、「いつ終わってもおかしくない」と感じている人がほとんどに見受けられます。私も同意見です。そんなサービスにお金を払うのはリスクが高すぎます。

このあたりがクリア出来てくると、始めて電子書籍元年が始まるのではないでしょうか。